ふと気がつくと、9月の庭には隣からなにやらいろいろなものがやって来ます。様々な動物を始め、ボールやおもちゃや洗濯バサミ、そしてあらゆる種類の緑が勢いよくニョキニョキ。周囲全体どこを見ても緑・緑なので、一体どこからどこまでがウチの枝で、どこからが隣なんだろう?とその経路を辿ってみると…松の葉の深緑の合間からなにやら爽やかなマスカット・グリーンがこんにちは♪ なんと、綺麗な葡萄の実がぶら〜んと豪華に下がっているではないですか! 触ってみると、もうすぐ食べごろ。あと数日熟成させてから、美味しくいただくことに致しましょう。お隣さん、どうもありがとう♪
そんなビエッラ・アトリエの庭。隣の庭との境を一面の花の壁にしようと企み、大量に朝顔の種を蒔いたのですが…緑のツルはゴージャスに伸びたものの、花の姿がいっこうに見えない。これも異常気象のせいかとがっかりしていたのですが、制作で徹夜をしたある日の早朝、華やかな色彩が窓の向こうにポツンポツンまたポツン。まるで水彩絵具の雫を落としたような、ぼかしや絞り入りの大輪朝顔が一面に壁面を彩っているのです。そうか「朝顔」! 咲いていなかったのではなくて、単純に私の起床が遅かっただけなのですね。(夜型なので…) ちなみに朝顔のイタリア名は「Convolvolo」。スーパー・ビオ86歳のおばあちゃんに聞くと、一般名では「Bella di Notte(夜の美)」と言うそうです。日本では「朝」でイタリアでは「夜」…? 不思議ですね。
突然涼しくなってきたアトリエには今日もゆったりと時が流れています。今月末には恒例のワイン葡萄の収穫も初まる、そんな秋の始まりです。
2009年9月19日 幻想の朝顔を夢見つつ…。
高野倉さかえ