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午前3時のシシリ−島


 今月は突然の海、南イタリアに行って参りました。
「実家に帰ってきてるんだけど、来ない〜?」
1本の電話がきっかけで荷造り開始。水着やタンクトップ、夏服すべてをトランクに放り込みつつ
「で、実家ってどこ〜?」と素朴な質問をすると…えっ?パレルモっ?!
それってシシリー島じゃないの〜っ?!
慌てて飛行機の予約をとり、ビエッラからなんと1200km以上離れた南の島に出発!
前日は遠足前の小学生のようにワクワク度が高まって眠れず、完徹状態のまま空港へ。
飛行機が倒産騒ぎのアリタリア航空だったので微かな不安はありましたが、大した遅れもなくゲートを通過すると…あれっ?
飛行機の柄が...違ってる??
一瞬なにかを間違えたかと寒くなり「これパレルモ行きですよね? パレルモですよねっ?」と何度も確認。
どうやらアリタリア航空は、エアー・ワンに買い取られたとか…。情報が遅い私でした。

 そんなこんなで始まった空の旅。
1時間10分の速さで灼熱のシシリーに到着です。
お迎えにきた友人たちの最初のお勧めは…巨大なジェラート入りパンでした。
その大きいことといったら、軽く子供の頭くらいはあるずっしり感。
それからはもう「食→海→海→食→食→海」の毎日。ほんの数日間ですっかり小麦色の肌です。

 そんな初日の晩、夜に強いイタリア人軍団に連れられて行ったのが、港の魚市場。
釣ったばかりの新鮮な魚がワンサカ到着する港は、午前3時とは思えないほどの賑わいでした。
カジキマグロが普通に横たわっていたり、新鮮で甘そうなエビも大漁宴。
物珍しさにあちこちキョロキョロしている謎の東洋人を見て、市場のおじさんたちもビックリ顔。
聞いたところでは普段女性が全く来ないゾーンだったとか…なるほど驚かれたわけです。。。
それにしてもあの魚介類の数々、美味しかった〜♪

2009年8月10日
海が恋しいビエッラのアトリエより。
高野倉さかえ

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