色鮮やかな花火と爆竹の大爆音と共に、イタリアは今年も新年を迎えました。歌い踊り狂う人々の笑顔とシャンパンの香り…毎年恒例の年越しパーティーは、相変わらず夢のように華やかです。ところでこの爆竹。毎年クリスマス時期から数日に渡って続くこの大騒ぎも、ひとつ間違えると大事故になりかねない…そう、年末は1年で一番危険なシーズンなのです。シャンパンのコルクが銃弾のような勢いで頭を直撃するのはまだまだ序の口、窓から顔を出すと、下からの花火の攻撃を受けたり、爆弾のような大きさの爆竹で石積みの建物が激しく震えたり…。明るく楽しいパーティー会場も、いつ崩れ落ちるかといつもヒヤヒヤ…スリルとサスペンスの世界、それがイタリアの年越しです。そういえばフィレンツェ旧市街に住んでいた時期は、自宅前にとめていたベスパが爆竹で粉々に破壊されており、クラクションが悲しくブラ〜ンとぶら下がっていたこともあったほど…。
 そしてここでは打ち上げられる花火も、すべてそれぞれ個人が買い求めたもの。市や国の催し物はほとんどないことから、人々は楽しい年越しパーティーのために大金をはたきます。画像に見られる花火ももちろん、この街ポルトフィーノの住人提供。全くの素人がこの巨大な打ち上げ花火をあげていることを考えると…綺麗だけれど恐ろしいような…。そんなところもやっぱりイタリア。そして爆音のバックにはもちろん…歌、歌、歌! 日本の大晦日と言うと「静寂に満ちたひととき」を思い出しますが、地球の裏側ではこのドンチャン騒ぎ…コントラストが面白いですね。 そんなイタリアより…2009年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2009年1月3日 天窓の糸杉が揺れる、新年のアトリエより。
高野倉さかえ

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