なかなか雪の多い2月です。巷ではカーニバル、テレビでは冬期オリンピックと催し物の多い今月。アトリエから約40分の距離にはカーニバルで有名なイヴレアの街もあることから、祭りの日を楽しみに思っていたある日のこと。2歳になる友人の赤ちゃんと遊んでいると…天使のような可愛い顔からいきなり私の顔面に「ヘ〜ックション!」!…そしてまんまと強力インフルエンザをいただいてしまいました。
そんな今月の話題は、イタリア版「風邪に効く我が家のコレ!」。日本でも定番の生姜湯を始め、カモミールやラベンダー、ミントなどを使った「ハチミツたっぷりハーブティー」、ビタミンCが普通のオレンジの約2倍含まれると噂の「真っ赤なシチリア産ブラッド・オレンジ搾りたて生ジュース」、「リコリス菓子*湯(*薬草カンゾウをアニスオイルで味付けした、タイヤのように恐ろしく真っ黒いグミ菓子。これを湯に溶かしてハチミツで飲む)」、そして私の中の歴代No.1ヒット「砂糖たっぷり温ワイン」。これはイタリアに渡って1年目、夏風邪で高熱が出た私にホームステイ先のおばあさんが作ってくれたものなのですが、カップ1杯の赤ワインに砂糖を山ほど(大さじでバサバサ入れていた記憶があります)投げ込み沸騰させ、熱いうちに飲み干して後はひたすら寝るという手法。ワインは飲めないからと嫌がる私に「騙されたと思って一気に飲みなさい!」とすごむおばあさんの顔、今でも忘れられません。そして効き目も魔法のようでしたが、グツグツ煮えたぎった鍋をかき回すおばあさんの後ろ姿はまるで…魔法のポーションをつくる魔女のようでした。
そんなこんなで本日は復帰第1日目。気がつくと巷ではカーニバルもすっかり終わっており…あぁ…時間を戻す魔法のポーションはないでしょうか?
2010年2月23日 春の陽射しが恋しいアトリエ窓より。高野倉さかえ